Football, etc. 「Corner」

Country: Texas, US
Release Year: 2017
Label: Community Records/Stiffslack
For Fans Of: Lemuria/Jejune/Ida


Track List:
1. Save
2. Try Out
3. Foul
4. I Believe
5. Space
6. Eleven
7. Advantage
8. Overtime
9. Nutmeg
10. U20

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3枚目のフルアルバムとなる今作はCommunity Recordsからのリリース。Comunity Recordsって言うとあんまりピンとくるバンドが少ないですが、今度来日HikesやCoaster等がレーベルメイトです。
相も変わらずFootball, etc.節が炸裂しまくっているわけですが、今作からは寄りエモーティブなフレーズやメロディに寄っている印象を受けました。特にM1であるこの曲はファーストインプレッションがめちゃくちゃ良くて今作をチェックするきっかけをくれたトラックです。従来のアルバムって個人的には後からじわじわくるスルメ盤というイメージが強くて（実際そうだったし）、今作に関しても同じ印象をを持つような気がしていたんですがアルバム全体を通して1発でグッと惹き込まれる魅力が詰まっています。

この曲とかやばいです。むしろこういう曲が欲しかった！続くM4もEmpire! Empire!を思い起こさせる哀愁を帯びたトラックになっているし、今までのFootball, etc.と変わらないようで、実は少し変化が表れているアルバムに仕上がっているんじゃないでしょうか。

割とFemale Emoというイメージが浸透していますが、今作を聴いていてひょっとしたらSlowcore/Sadcoreなアプローチって考えても良いんじゃないかなと思いました。耳を澄ますとIdaのような雰囲気も漂っているし、スロー～ミドルなリズムに留まっていてアッパーなチューンが無い所とか。Gt.も歪みよりもクリーンに音作りが寄っているところ等々。最近のEmoってPunk色も持っているバンドが多い印象で、それはきっとEmo Revival以降に誕生した新しいアプローチだと捉えているのですが、それともまた少し違っていると思うんですよね。

この曲良いですね。M10もかなり良い曲でしたが、聴く限りやはりEmoと言うワードよりもSlowcoreという言葉の方がしっくりくるんじゃないかなぁと思いました。いずれにせよめちゃくちゃ良いです。

【おまけ】

Slowcoreを語るならまずはIda という話を聞いたことがあって、自分の中でもSlowcore=Idaというイメージが強いです。曲のアプローチもEmoと紙一重で、Indie好きならおそらくハマるであろうサウンド。Polyvinylからリリースもしていて、今もレーベルのカタログには載っています。Polyvinylはこういうところもしっかり抑えていて、マジで抜け目ないよね。本当に優秀なレーベルだと思います。


近年のSlowcoreと聞いて思い出すのはCliqueです。多少エッジが利いているけど、雰囲気はバチバチです。


初期のTigers JawもSlowcoreをかじったようなアプローチが見え隠れしていて面白いです。
ちなみに今では2人組みのユニット化してしまいましたが、初期は5人組でした。
今年は名プロデューサーWill Yipが設立した新しいレーベルから第一弾アーティストとしてアルバムをリリースしています。